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新刊

                       「書肆えん通信」 1号 2号 3号 4号
小野尚石漢詩集『愚叟雜詠』
 




 三巻目の漢詩集。
「敗戦の翌年頃と思うが、弘前市の古本屋で買い求めた漢詩の本(訓読つき)で杜甫の「国破山河在」を読み感激、以来漢詩を好むようになった。だが作りたいと思っても、平仄の意味が解らず、ただ読むだけであった。
 平成八年(一九九六)書店で見つけた新田大作著『漢詩の作り方』には平仄のことや、その排列のこと、作詩例などが述べられており、それを読み始めて作詩に入ることが出来た。
 若き日、杜甫の「国破山河在」に感激、漢詩作りを夢見ていた私は、既に職場を退職して十年を経過、徒らに年を重ねて老境に入っていたのである。
(自序」より)

A5判上製函入り・469ページ
非売品
 明治・大正期における農民層分解―鈴木達郎著作集―
   近代日本農村の変容を愛知の養蚕業や秋田の稲作特化型農業を中心に実証的に解明した労作

T 蚕種業経営と蚕糸業
U 明治中・後期の農民層分解
V 秋田における稲作特化型農業の成立
補遺 近代日本農民史に関する実証的研究

A5判上製函入・288ページ
本体2500円+税
(秋田近代史研究会発行

  塩谷順耳著『秋田地方史の諸問題―中世から近世へ―
    はしがき
一 秋田郡地頭橘公業
 1 再び橘公業について
 2 源頼朝と橘公業、二人の実像
    コラム 波乱にとんだ公業の生涯
二 大河兼任
 1 大河兼任の周辺
   コラム 平泉藤原氏の畿内志向
 2 後三年合戦後の横手平野
 3 大河兼任の遠征路
三 由利地方の動き
四 沙弥浄光譲状
五 秋田の中世城館
   コラム 矢留城と久保田城
六 湊・桧山安東(藤)氏の成立
   コラム1 織田信長と秋田の鷹
   コラム2 京への道
   コラム3 淀殿と秋田の魚
七 史料としての「秋田家文書」
八 国衆、三浦氏と本堂氏
 1 浦城主三浦氏について
 2 浦城とその周辺
 3 「本堂城廻村絵図」に見る城下町と江戸初期の村
   コラム 佐竹氏の転封先はなぜ秋田か
九 江戸後期の上級秋田藩士の生活
   コラム1 『渋江和光日記』にみる武芸稽古
   コラム2 『渋江和光日記』にみる鉄砲稽古
   コラム3 正阿弥伝七の新史料
   コラム4 久保田の春秋
十 能代・山本地方の修験

十一 社家近世と中世遺制

A5判上製函入り・307ページ
非売品
 寺田和子詩集『七時雨』
 
長年、教職に携わり、後年は学生たちと児童文学で触れ合い、研究のためのグリムの旅では、童話の世界に詩趣を求めた。詩風は温順にして知的で明晰。
詩集『青の花』以来、20年の沈黙を経て自然観照の旅から独創的な心象を生み出し、人生の哀歓と慈愛を描いた珠玉の詩編である。(山形一至)

A5判上製・103ページ
本体2000円+税

*
「書肆えん通信」2号の「振り返れば」では、「詩との出会い」などを語っている。希望者に進呈。

*「密造者」97 集で、〈特集「寺田和子の詩境」〉を組んでいる。
 詩画集『かがり火』保坂英世詩集・保坂若子画集 

 
保坂英世の詩にはモダンな空気が流れており、詩の純粋性を求める姿勢や、知性を重んじた象徴的心理描写に、斬新な生気がみなぎる。これに粛としたエロス感覚で見事に開花させた待望の第一詩集である。加えて才媛、若子夫人の油彩画がひときわ光彩を放ち、ふたりの本流を築いた。
(山形一至)


「栞」は、あゆかわのぼる氏・山形一至氏

A5判上製・152ページ
本体2500円+税
秋田県多喜二祭実行委員会編『小林多喜二 生地からの発信』
秋田県多喜二祭の記録 第三集 


 
 評論・エッセイ(一)
・尾西 康充 集団が生み出す暴力―「人を殺す犬」「一九二八年三月十五日」
・倉田  稔 小林多喜二卒業論文のミステリー
・碓田のぼる 小林多喜二の短歌観と佐々木妙二
・北条 常久 「蟹工船」から「蒼氓」へ―二隻の船から生まれた文学
・長谷田直之 小林多喜二奪還事件とは何か
・藤田 廣登 秋田県小林多喜二展の過去・現在
・北村 隆志 最近の多喜二研究から備考三つ
・島村  輝 相次ぐ「蟹工船」の外国語翻訳出版―世界的経済危機を映す鏡として
・茶谷 十六 二十年前に刊行されていたハングル版『蟹工船』―一九八七年「六月民主抗争」の中で
・最上 健造 石坂洋次郎は多喜二をどうみていたか
・荻野富士夫 仮想・多喜二宛田口タキの返信
・工藤 一紘 ノーマ・フィールドさんと秋田、そしてタキさんのこと

その他、多喜二関連の論考が多数

ご注文は 秋田県多喜二祭実行委員長 工藤一紘まで
 〒010-1341 秋田市雄和新波字本屋敷90
 TEL(FAX) 018-887-2007

  A5判並製・280ページ
 頒価2500円+送料300円
矢代レイ詩集 『水を生ける』 
野の花の感性で生み出された、イマジネイティヴな試みの詩篇。『水の花束』に次ぐ、水シリーズの第2弾。

「〈今、わたしが消えたら、作品はどうなる?〉
 これまで時間をともに生きた詩は、誰にも気づかれることなく処分される。
 それでは、さびしすぎる……。
 わたしは微細にふるえ、こぼれ落ちてくる言の葉たちを、小さい言葉の容器にあそばせてきた。
 退院後、ふと第二詩集を出そう、作品は残せるときに残しておこう、という気になった。そこから新たに、詩を更新させたいからでもある。(あとがき、から)


四六判並製・115ページ
本体1200円+税
小野尚石詩集 『漢・和 詩の楽しみ』 
  長年、現代詩も、漢詩も作り続けてきた著者が、自作の漢詩を、現代詩で表現させた。
 漢詩のこころが、かた苦しくなく、身近になる、たのしい一冊。

A5判並製・35ページ
 亀谷健樹詩集 『杉露庭のほとり』  第17回秋田県現代詩人賞受賞
  ほんものの、しかも至純の詩は、禅の悟境そのものである、とする曹洞宗の僧侶詩人の第5詩集。

第1章は〈詩禅一如〉で、詩のこころと、禅の悟りが、手を取り合い、風のように、融通無碍にとび回る。
第2章〈行脚偶成〉は、地球上のさまざまな国を見聞した折の心象風景詩。
第3章〈家郷遊化〉は、良寛さんを尊敬する著者の、自己の脚根地を素材に、溢れだすコトバと遊びたわむれるよろこびの詩。

四六判上製・269ページ
本体2500円+税 
 
 石田幸栄(ゆきえ)歌集 『花の水脈(みお)』 
   「本書には、秋田魁新報やNHK短歌、その他の賞などにおいて選んでいただいた作品を収めました。平成十八年から平成二十六年にかけての作品です。また、カバーの絵は、私が小学校卒業の折に描いた絵です。
 タイトルの『花の水脈』は、
  桜散る道を自動車過ぎゆけり水脈引くごとく花巻き上げて
という一首からの命名です。
 短歌を作ることを始めてから、日本語の美しさや奥深さを改めて知ることができました。短歌は、私の支えとなっています。これからも、その時でないとできない歌を詠んでいきたいと思います。」(あとがき)

四六判並製・87ページ
本体1200円+税
 ミッシェル編 『秋田地名詩集』 
  茨島/前田勉
風車/矢代レイ
八木沢エレジー/成田豊人
大湯環状列石/こんまん かず
脇本/小松春美

菜時記/保坂英世
雑詩/落葉亭五明
五城目町/矢田津世子


四六判並製・42ページ
本体500円+税
 吉沢悦郎著『積みのこしから 続遺文集・続(補)』
    『棘』掲載の批評・エッセイ等を収録。

W部 『棘』回顧
◇草創期
  1、『棘』発行まで 2、草創期の課題
  3、1〜3号にみる編集人の思い
4、執筆者と作品〈その一〉
5、「読者から」 抄
◆《休憩》クタバレ、「官製研究会」
6、執筆者と作品〈その二〉
7、『棘』第2期へ
8、執筆者と作品〈その三〉
9、終刊

X部「秋田市寺内将軍野市営住宅三九号


〈寄り道〉

著者自装
B5判並製・194ページ
前田勉詩集 『橋上譚』   第32回(平成27年度)秋田市文化選奨受賞
  繊細な ことばは
静かに 光の粒 のように
風景に とけこむ

優れた詩人たちは、橋上から
流れるもの、変わらぬもの…をみつづけてきた。
時と人をむすぶ、橋の抒情。

河床を這うように/わたしの時間は流されて来た/凝固する過去形の/此処とか何処かが絡み合って/言葉に出来なかったもの/見えなかったものたち/…
(「河口」から)

A5判上製・173ページ
本体2500円+税


*「密造者」94集で、〈特集「前田勉の詩」〉を組んでいる。
 若木由紀夫詩集『浮標(ヴヰ)』
  表現主体に問われているのは共苦する詩精神を発揮すること。
…批評性の篩をくぐらないどのような詩句も無効であり、濡れた抒情の誹りは免れ得ないのではないか。

詩集には 使い古された詩情が行儀よく収まっている/未成の叛意 取り戻せぬ悔恨 書かれざる一章はどこにある?/ことばは 深海を這う古代魚のように漂流し/ついに浮上できない まぼろしの浮標にすぎないのか (「序詩 浮標」から)

著者自装
A5判上製・88ページ
本体1800円+税
(komayumiの会発行)
成田豊人詩集『消息』
  新しい
いのちの
ことばの
詩篇! 


あの時から/在るものすべてに/聞き覚えのある潮騒にすら/何かが混じっている/あなたは心を/毛羽立たせたまま/偽りの時間と知りながら/また一歩を踏み出す(「ある三月に」から)

A5判上製・126ページ
本体2400円+税
矢代レイ詩集『水の花束』 
   深い淵から這い上がってきた詩魂は、老いた母に寄り添い、豊かな自然と交感しながら涼やかな水の花々を束ねた。
 「言の葉」への熱い祈りが、ミューズを降り立たせ、彼女自身もミューズに変身したことを証明する詩集である。(駒木田鶴子)


生まれたばかりの言の葉が/風のリズムにのって/ゆらり ゆらり/新鮮な言の葉が/つぎつぎと手をつなぎ/詩の輪郭を形づくってゆく/いつしかわたしの中に/詩の神様が宿っていた。(「ちちんぷいぷい」から)

A5判上製変形・121ページ
本体2000円+税
井上隆明著『秋田きらり12群の史話』 
   「月刊AKITA」誌・平成3年1月創刊号から12月号まで、「秋田古典語典」の題で好評連載されたものをまとめた。

1 老荘学・金欄斎/能代の桂葉/里鶯と伊勢藤堂氏/俳人祖寛/奢り半右衛門
2 篤胤の異界学/狸の腹つづみ/牛の鳴き声/わらべ歌
3 為永春水と能代櫛/八橋人形と秋田杉/三木屈斎/磯辺鯤斎/もっとも古き民謡/「橋の下の菖蒲」の歌/「ささら浪立つ」の歌
4 金売り吉次の腰袋/回国錬金師と八幡太郎神話/由利ノ太郎事件/さんしょう大夫の話
5 鼠小僧次郎吉/毒婦妲己のお百
6 秋田騒動物ブーム/秋田版の原田甲斐/講談は秋田、落語は山形
……

A5判並製・152ページ
本体1600円+税
すずきみのる著『おまえがふるさと去った頃』 
  昭和という時代を記憶する証言詩。
高度成長期をひたすらに生きた
歌人の孤独、痛み、憂愁…。
半世紀ぶりに再会した弟へ贈る、
故郷をつたえる、ことばのアルバム

風花の吹きくる街に遠き日の想い出還り青き空あり
闇を吹く雪あきらかにつめたくて火照りし心冷やさむ吾は
風立ちて雨ゆくときは柿青葉揺ぎて父の病む肌てらす

四六判並製・127ページ
本体1200円+税
吉沢悦郎著『積みのこしから 続遺文集』
   『棘』掲載の批評・エッセイ等を収録。

T部
1、ムラよさらば
2、北方自由詩人集団〈処女地帯〉における奇妙なできごとについて
3、夢の紋様
U部
1、学校給食の闇
2、「処刑台」(チンギス・アイトマートフ)―崩壊期の基督(キリスト)
3、「アメリカ」「城」「審判」―カフカの時代―
4、新刊紹介@、A、B
V部
1、石原吉郎の俳句
2、復興期(昭和二十年代)の不快と不条理(3)―「時間旅行」をふりかえる(五)
3、秋田市寺内将軍野市営住宅三九号(一)―一九五三年秋―


著者自装
B5判並製・178ページ